東南アジア株式=フィリピンが上昇、ムーディーズの格上げで
[バンコク 12日 ロイター] - 12日の東南アジア株式市場では、フィリピンの株価指数が1年2カ月ぶりの大幅な上昇率を記録。格付け大手ムーディーズ・インベスターズ・サービスによる格上げを受け、今週の下落分の大半を穴埋めした。一方、他の市場も、前日の下落から反発した。
ムーディーズは11日、フィリピンのソブリン信用格付けを「Baa3」から「Baa2」に1段階引き上げた。公的債務の削減と財政構造改革の進展を評価した。
フィリピンの主要株価指数PSEi は、2.2%高の7224.21で終了。上昇率は2013年10月以来の大きさ。BDOユニバンク やバンク・オブ・フィリピン・アイランズ(BPI) が上昇を主導した。
同指数は、週間では0.1%安となった。
他の市場は、エネルギー株が売られ、週間ではおおむね下落した。
インドネシアのジャカルタ総合株価指数 は0.2%高の5160.43で終了。週間では0.5%安だった。シンガポールのストレーツ・タイムズ指数(STI) は0.2%高の3324.13で終了したが、週間ではマイナスとなった。ベトナムのVN指数 は、0.7%高の553.93で引けた。週間では4.3%安だった。
タイやマレーシアでは、石油・ガス株が売られ、株価がアンダーパフォーム。ブレント原油は、1バレル=63ドルを割り込み、2009年7月以来の安値となった。
タイのSET指数 は、0.8%安の1514.95で終了。週間では5.2%安と1月以来の低パフォーマンスとなった。原油安を受け、PTTエクスプロレーション・アンド・プロダクション(PTTEP) は、週間で14.4%も下落した。
マレーシアのクアラルンプール総合指数 は、0.75安の1732.99で終了。サプラケンカナ・ペトロリアム が7.2%安と下げが目立った。同指数は週間では0.9%安で、2週連続の下落となった。
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