米国株式市場=小反落、指標発表なく来週のFOMCを意識

(内容を追加しました)
    [ニューヨーク 10日 ロイター] - 
                   (カッコ内は前営業日比)
ダウ工業株30種(ドル) 
     終値         15973.13(‐52.40)
       前営業日終値       16025.53(+5.33)

ナスダック総合 
     終値         4060.49(‐8.26)
       前営業日終値       4068.75(+6.23)

S&P総合500種 
     終値         1802.62(‐5.75)
       前営業日終値       1808.37(+3.28)

    
    10日の米国株式市場は小反落して終了した。前日はS&P総合500種が終値ベー
スで最高値を更新したが、この日は主要な経済指標の発表がなく、17─18日の米連邦
公開市場委員会(FOMC)が意識される展開となった。
  
    ダウ工業株30種 は52.40ドル(0.33%)安の1万5973.13ド
ル。ナスダック総合指数 は8.26ポイント(0.20%)安の4060.49
。S&P総合500種 は5.75ポイント(0.32%)安の1802.62。
  
    最高経営責任者(CEO)の交代人事を発表した自動車のゼネラル・モーターズ(G
M) は1.2%値下がりした。
    短文投稿サイト運営のツイッター は続伸で5.8%高。一時は52.58ド
ルと公開価格の2倍超まで跳ね上がり、上場来最高値を更新した。
    そのほかのインターネット関連銘柄も買われ、フェイスブック は2.9%、ヤ
フー は3.5%それぞれ上昇した。
    
    製薬のアッビー は1.8%高。一時は54.11ドルまで買われて最高値を
更新した。同社の新たなC型肝炎治療法が臨床試験の後期段階で大きな効果が認められ、
重度の肝臓疾患に向けた新治療法開発をめぐり、十分な競争力を有していることが示され
た。
    半導体設計のラムバス は12.3%の急伸。同社はマイクロン・テクノロジ
ー との特許紛争を解決した。
    
    INGインベストメント・マネジメントの資産配分責任者、ポール・ゼムスキー氏は
この日の株価の動きについて「最高値まで上がった後のちょっとした値固めだ。それ以外
の局面だと考える理由は見当たらない」と述べた。
    9日には何人かの地区連銀総裁が、連邦準備理事会(FRB)の量的緩和縮小開始が
これまでの想定よりも早まる可能性を示唆したが、失業率の低下など最近の経済指標が明
るさを増していることで、緩和縮小をめぐる投資家の不安は和らいでいる。
    スタイフェル・ニコラウスの市場ストラテジスト、ケビン・キャロン氏は「金融政策
は経済情勢の変化に対応する。そして経済が改善する限りにおいて、緩和縮小を耐えしの
ぐのはさほど困難であるはずがない」と話した。
    
    BATSグローバル・マーケッツのデータによると、ニューヨーク証券取引所やナス
ダックなどの合算出来高は約58億株で、月初来平均の61億株を下回った。
    騰落比率はニューヨーク証取が上げ銘柄およそ2に対して下げ銘柄が3、ナスダック
は上げ1に対して下げが約2だった。

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