アジア通貨動向(30日)=インドネシアルピアが下げを主導、利食い売りに押される

[シンガポール 30日 ロイター] - アジア通貨市場では、インドネシアルピアが下げを主導した。米連邦準備理事会(FRB)による量的緩和維持は既に織り込み済みで、利食い売りに押された。
インドネシアルピア は、レバレッジドファンドなどがノンデリバラブルフォワード市場で売りを出したため下落。月末の米ドル需要や国内債券に対する売りも圧迫材料。
マレーシアリンギ もドルのショートカバーが出て下落した。
OCBC銀行はアジア経済のファンダメンタルズの問題点に再び注目が集まる可能性を指摘。顧客向けノートの中で、アジア地域の比較的ぜい弱な状態がすぐには解消されないとし、軟調なドル、リスク志向の流れの安定化、一部の資産への資金回帰に派生して、アジア通貨が上昇していたに過ぎない、との見方を示した。
*0430GMT(日本時間午後1時半)現在のアジア新興国通貨の対米ドル相場は以下の通り。
円          98.14
シンガポールドル   1.2394
台湾ドル       29.423
韓国ウォン     1060.80
タイバーツ      31.06
フィリピンペソ    43.19
インドネシアルピア 11205.00
インドルピー     61.54
マレーシアリンギ   3.1540
人民元        6.0922

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab