アジア通貨動向(24日)=堅調、マレーシアリンギの上げ目立つ

[シンガポール 24日 ロイター] - アジア通貨市場はおおむね堅調となり、マ
レーシアリンギやインドネシアルピアの上げが目立っている。
    マレーシアリンギ は対ドルで一時0.7%上昇し、3.1460リンギをつ
けた。政府の財政赤字削減策への期待やヘッジファンドによる買いがリンギを支援してい
る。ナジブ首相は25日議会に提出する予算案で、政府補助金を削減し、新たな消費税の
導入を打ち出すとみられている。
    
    インドネシアルピア は海外からの資金流入により上昇。ドルに対して0.7
%高の1万1188ルピアと9月10日以来の高値をつけた。ある市場関係者は、月末の
ドル需要が後退した、と指摘した。
    
    シンガポールドル は10月の中国製造業指標を好感し上昇。HSBCがこの
日発表した10月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI、季節調整済み)速報値は5
0.9と、9月の50.2から上昇し、7カ月ぶり高水準となった。一方、中国の短期金
利上昇を背景に利食い売りもみられ、上値は重い。
    
    *0430GMT(日本時間午後1時30分)現在のアジア新興国通貨の対米ドル相
場は以下の通り。
    
    円           97.32
    シンガポールドル   1.2370
    台湾ドル       29.386
    韓国ウォン     1055.00
    タイバーツ       31.13
    フィリピンペソ     43.11
    インドネシアルピア 11180.00
    インドルピー      61.48
    マレーシアリンギ   3.1520
    人民元        6.0820

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