資金流出は対応可能、必要なら行動＝タイ中銀幹部
［バンコク ２７日 ロイター］ - タイ中銀幹部は２７日、同国には潤沢な外貨準備があり、資金流出は懸念していないと発言、バーツ相場 を市場実勢に委ねるが、過度な動きがあった場合は行動すると述べた。
中銀のPongpen Ruengvirayudh副総裁は記者団に「われわれの計算によると、資金流出を補い、輸入を含め経済成長を維持できるだけの準備がある。このため、現時点では問題とはなっていない」と発言。
現在１７２０億ドル前後ある外貨準備を株式投資や基金設立に活用できないか検討していることも明らかにした。詳細には触れなかった。
バーツ安はインフレ圧力を高めないとの認識も示した。
バーツは新興国からの資金流出を受けて３年ぶり安値をつけている。
私たちの行動規範：トムソン・ロイター「信頼の原則」
次の記事
- 投資信託中国人民銀、流通市場での国債取引は売り買いとも可能と表明
中国人民銀行（中央銀行）は８日、人民銀行は国債流通市場において状況に応じて売りと買いの双方が可能であり、そうした取引は流動性管理のために利用できるとの見解を示した。
- 経済ブラジル中銀、利下げペースを0.25％に減速
ブラジルの中央銀行は８日の金融政策委員会（ＣＯＰＯＭ）で、政策金利を２５ベーシスポイント（ｂｐ）引き下げて１０．５０％とした。これまで６会合連続で５０ｂｐの幅で金利を引き下げてきたが、利下げ幅を縮小した。米国の緩和サイクル開始が不透明な中、より慎重なアプローチを取った。
