第3四半期のタイ成長率はプラスに、バーツ安懸念せず=財務相

[バンコク 24日 ロイター] - タイのキティラット副首相兼財務相は24日、バーツ相場の下落は懸念要因ではなく輸出にとって好ましいとし、第3・四半期の経済成長率は前年同期比でプラスになるとの見通しを示した。週間のラジオ出演で述べた。
第2・四半期も前年比では2.8%のプラス成長だったが、前期比では0.3%のマイナス成長だった。第1・四半期も1.7%のマイナス成長だったため、タイはテクニカル的には景気後退(リセッション)入りしたことになる。
キティラット副首相は、第3・四半期の経済成長は「投資と政府支出に牽引される」と予想。ただ具体的な数字は明らかにしなかった。
2013年の経済成長については、中銀が4.2%、財務省が4.0─4.5%と予想している。
バーツ安について同相は「現状は適切な水準で競争力もある。1ドル=31─32バーツは好ましい水準で、輸出を後押しするだろう」と述べた。
また、タイの外貨準備高は1700億ドル超と豊富で、バーツの流動性も潤沢とし、資金流出に対する懸念はないと述べた。

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