2013.6.27 08:00
タイの格安航空会社(LCC)2位のノックエアは今月、タイ証券取引所に上場した。上場で調達した資金32億5000万バーツ(約102億円)で機材の増強などを図り、拡大が続く同国のLCC市場でさらなるシェア拡大を目指す。現地紙ネーションなどが報じた。
同取引所への上場は、タイの航空会社としては国を代表するナショナル・フラッグ・キャリアのタイ国際航空、LCC最大手タイ・エアアジアの持ち株会社アジア・アビエーションに続く3社目となる。
ノックエアの2012年の売上高は82億1000万バーツで最終利益は5億470万バーツだった。同社は、今年の売上高目標を前年比40%増に設定、来年以降の3年間は最低でも20%増を確保するとしている。同社のパティー最高経営責任者(CEO)は「タイの航空市場は中規模都市など未開拓の地域が多く残っており、拡大余地は十分ある」と述べ、上場後の成長に自信を示した。
今後は、現在16機の航空機を15年までに30機に増やすほか、今年9月にはタイ北西部メソトとミャンマーのモーラミャインを結ぶ路線を就航させて国際線にも復帰するなど、経営を拡大していく方針だ。