タイ利下げこうみる:金融安定化の観点から一段の利下げ余地は限定的=DBS銀行

[バンコク 29日 ロイター] - <DBS銀行のエコノミスト、EUGENE LEOW氏>
タイ中央銀行に対する利下げのプレッシャーは、バーツが各通貨に対して急速に上昇する中、ここ6カ月で高まっていた。インフレ指標も穏やかに推移していた。
その上、国内総生産(GDP)伸び率は第1・四半期に前年同期比5.3%と、コンセンサス予想の6.0%を下回った。こうしたモメンタムの後退が金融緩和を正当化したのかもしれない。
ただ、ここから積極的な利下げを継続することは資産価格の一段の上昇リスクとなり、信用サイクルが転換した際に金融の安定化を損なう可能性がある。金融安定化の観点に立てば、利下げ余地は相当限られる。
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