横浜ゴムは、米国にトラック・バス(TB)用タイヤ工場を建設すると発表した。年間生産能力100万本の工場を建設する計画で、設備投資額は3億米ドル(約295億円)。今年9月までに着工し、2015年10月からの生産開始を予定している。
同社は現在、工場建設予定地をミシシッピ州ウエストポイントに申請しており、4月26日に同州から法的承認が得られる予定。
北米市場において、ヨコハマブランドのTB用タイヤはリトレッド更生性能(再利用性能)、燃費性能に優れることから高い評価を得ている。横浜ゴムは、北米市場に対し、米国にあるTB用タイヤ生産専門の合弁会社GTYタイヤカンパニーと日本やタイからの輸出によって対応してきたが、増加する需要に対応するとともに地産地消体制を強化するために新工場建設が必要と判断した。
新工場は500エーカーを超える土地に建設される予定。横浜ゴムでは新工場建設を同地活用全体計画の第1フェーズと考えており、将来的には事業拡大に応じ、事業規模を4倍程度まで拡大することも視野に入れている。