米国株式市場=下落、ECB追加緩和見送りで
(内容を追加します) [ニューヨーク 4日 ロイター] - (カッコ内は前営業日比) ダウ工業株30種(ドル) 終値 17900.10(‐12.52) 前営業日終値 17912.62(+33.07) ナスダック総合 終値 4769.44(‐5.03) 前営業日終値 4774.47(+18.66) S&P総合500種 終値 2071.92(‐2.41) 前営業日終値 2074.33(+7.78) 4日の米国株式市場は、マイナス圏で取引を終えた。欧州中央銀行(ECB)が追加 緩和を見送ったことが、相場を圧迫した。だがドラギ総裁が来年初めに追加緩和の必要性 について見極める考えを示したことで、この日の安値からは戻して引けた。 ダウ工業株30種 は12.52ドル(0.07%)安の1万7900.10ド ル。 ナスダック総合指数 は5.03ポイント(0.11%)安の4769.44 。 S&P総合500種 は2.41ポイント(0.12%)安の2071.92。 過去3日間値上がりしていたエネルギー株の下げが目立ち、コノコフィリップスは2.1%、シェブロン は1.3%それぞれ下落した。 ティーン向けアパレルのエアロポステール は22.3%下落。同社は8期連 続の赤字で、11─1月中に約75店舗を閉鎖すると発表した。 動物用医薬品のキンドレッド・バイオサイエンス は34%安。犬のアトピー 性皮膚炎治療薬について、競合企業が最近発売した製品が急速に普及したことを理由に、 開発を中止する方針を示した。 マイクロソフト は1.6%上昇し、主要株価指数の下げ渋りにつながった。 書店チェーンのバーンズ・アンド・ノーブル(B&N) が、マイクロソフトの電 子書籍事業「ヌック」の株式取得に合意したことが材料視された。B&Nは5.4%安だ った。 ECBのドラギ総裁は、来年初めに追加緩和の是非を判断し、必要なら追加措置を実 施する意向はあらためて表明したが、引き続き具体的な実施時期には触れなかった。 アドバイザーズ・アセット・マネジメントの最高投資ストラテジスト、マット・ロイ ド氏は、今回のECB理事会に多くは期待していなかったとしながらも「最終的に追加緩 和が実現し、欧州経済を支援すると予想している。われわれは来年に向けて欧州に非常に 強気になっている」と述べた。 投資家は、5日発表される11月米雇用統計にも注目している。非農業雇用者数は前 月比23万人増の予想。 騰落銘柄数はニューヨーク証券取引所が下げ1957で上げ1117(比率は1.7 5対1)、ナスダックが下げ1625で上げ1068(1.52対1)だった。 BATSグローバル・マーケッツのデータによると、米取引所の合計出来高は約60 億2000万株だった。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」