アサヒ<2502.T>、タイで合弁設立し「カルピス」展開へ 14年には新工場稼働
[東京 14日 ロイター] アサヒグループホールディングス<2502.T>は14日、タイのオソサファ社(バンコク市)とタイにおいて「カルピス」ブランドの飲料の製造とマーケティングを行う合弁会社「カルピスオソサファ」を3月下旬に設立すると発表した。
合弁会社の資本金は約11億円で、カルピスが60%、オソサファが40%を出資。カルピスの連結子会社となる。新会社は「カルピス」ブランドの飲料の製造とマーケティングを行い、オソサファ社が販売を行う。製造は当面外部委託するが、新工場の建設にも着手。2014年中の稼働を予定している。
アサヒは、2012年に155億円の東南アジアでの事業規模を15年に1000億円に拡大させる計画を打ち出している。
オソサファは、主に飲料、日用品などの製造販売を行っている現地の有力企業。1974年に設立され、タイ全土に強固な物流販売網を有する。
カルピスは1997年にタイ飲料市場に進出し、「カルピス」ブランドの飲料製品を展開してきた。11年のタイの洪水で工場が操業を停止していたが、今回、合弁会社を設立し、タイ市場に再進出することとなった。
アサヒによると、タイの清涼飲料市場は1兆円程度の市場規模があり、過去5年間、年平均5%程度で伸長している。
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