3月タイCPI上昇率は鈍化、中銀利下げは見込まれず

[バンコク 1日 ロイター] タイ商務省が1日発表した3月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年同月比2.69%で、2月の同3.23%から鈍化した。ロイターがまとめたエコノミスト予想の3.0%も大きく下回った。
生鮮食料品とエネルギー価格を除いたコアCPI上昇率も鈍化したが、大半のエコノミストはこの内容を受けてタイ銀行(中央銀行)が3日の金融政策決定会合で利下げに踏み切るとはみていない。
タイ政府はバーツ高要因になっている資本流入を抑制するため、中銀に利下げを求めているが、エコノミストの間では、同会合後もしばらくは政策金利が2.75%に据え置かれるとの見方が大勢。
コアCPI上昇率は2月の1.57%から2010年11月以来の低水準である1.23%に低下した。中銀はコアCPI上昇率の目標を0.5─3.0%に置いている。

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