UPDATE2: 米国株式市場=小幅続伸しダウ最高値更新、S&P500も最高値に迫る

                   (カッコ内は前営業日比)
ダウ工業株30種(ドル)<.DJI>
     終値         14447.29(+50.22)
       前営業日終値       14397.07(+67.58)

ナスダック総合<.IXIC>
     終値         3252.87(+ 8.50)
       前営業日終値       3244.37(+12.28)

S&P総合500種<.SPX>
     終値         1556.22(+5.04)
       前営業日終値       1551.18(+6.92)
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 [ニューヨーク 11日 ロイター] 11日の米国株式市場は小幅続伸。ダウ平均は
最高値を再び更新したほか、S&P500は7日連続で値上がりし、一時2007年10
月以来の高値をつけた。
 
 ダウ工業株30種<.DJI>は50.22ドル(0.35%)高の1万4447.29ドル。
 ナスダック総合指数<.IXIC>は8.50ポイント(0.26%)高の3252.87。
 S&P総合500種<.SPX>は5.04ポイント(0.32%)高の1556.22。
 
 S&P500の終値ベースでの最高値は2007年10月9日につけた1565.15
ポイントで、この日の終値から10ポイント足らずに迫った。
 こうしたなか、投資家の不安心理の度合いを示すシカゴ・オプション取引所(CBOE)
ボラティリティー・インデックス(VIX指数)<.VIX>は約6年ぶりの水準に低下。
VIX指数は8.2%低下し11.56と、2007年2月以来の低水準となった。
 
 ナイト・キャピタル(ニュージャージー州)のマネジング・ディレクター、ピーター・
ケニー氏は、年初以降、景気回復を示す指標や米連邦準備理事会(FRB)の量的緩和措
置を背景に株式市場では押し目買いが続いていると指摘。「企業決算も相場を後退させる
ほどの悪材料とは受け止められておらず、現在の緩やかながらも着実な相場上昇を妨げる
要因は見当たらない」と語った。

 一方、出来高をみると、ニューヨーク証券取引所、ナスダック、NYSE・MKT3市
場の出来高は約53億9000万株と、一日平均の約64億7000万株を下回っており、
相場は上昇の勢いを失いつつある可能性もある。
 
 個別銘柄では、ボーイングが2%高。一時83.03ドルと2008年5月以来
の高値をつけた。おう盛な需要に対応するため、民間航空機の生産ペースを速める方針を
示した。
 カナダのスマートフォン(多機能携帯電話)メーカー、ブラックベリー
(リサーチ・イン・モーションから社名変更)は急騰し14%高。通信のAT&T
は、ブラックベリーの新機種「Z10」を、今月22日に発売することを明らかにした。
 デルは、株主のカール・アイカーン氏と機密情報の閲覧を認めることで合意。
アイカーン氏はこの日、同氏のアイカーン・エンタープライゼズがデルと秘密保
持契約を結んだことを明らかにした。デルの株価は1.5%上昇した。

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