東南アジア株式=ジャカルタ最高値、バンコクは2週間ぶり安値
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[バンコク 27日 ロイター] 27日の東南アジア株式市場の株価は、ジャカルタ市場の総合株価指数が終値ベースの過去最高値に上昇した。国営通信テルコムなど大型株が上げたことに加え、米格付け大手スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)の上向きなリポートを受けて銀行株への投資意欲が高まった。
ジャカルタ市場の総合株価指数<.JKSE>は1.14%高の4716.415。この日の上昇率は5週間超ぶりの大きさだった。25日に付けた終値ベースの過去最高値4696.11を上回った。
テルコムは出来高トップで、3.1%高。
銀行株に人気が集まり、国営ラクヤット・インドネシア銀行(BRI)が2.9%高と、上昇を主導。S&Pはインドネシアの銀行各行について、利益性や融資の伸び率の高さ、健全な自己資本を維持するとの見通しを示した。
他市場はこの日の高値から下落。バンコク市場のSET指数<.SETI>は終盤での売りに2週間ぶりの安値水準に下げた。SET指数は0.80%安の1518.05で終了。
マニラ市場の主要株価指数PSEi<.PSI>は0.22%安の6616.27。同指数は25日に終値ベースの過去最高値6721.33をつけて以降2日続落となった。
東南アジア地域における海外勢の資金の流れはまちまち。トレーダーによると、ジャカルタ市場にはこの日、8130億ルピア(約8375万ドル)の資金が流入、またクアラルンプール市場では海外勢が株を1億2500万リンギ(4030万ドル)分買い越した(証券取引所調べ)。
証取によると、バンコク市場では海外勢が株を2億0400万バーツ(約684万ドル)分売り越した。
シンガポール市場のストレーツ・タイムズ指数(STI)<.FTSTI>は0.21%高、クアラルンプール総合株価指数(KLCI)<.KLSE>はほぼ横ばい、ホーチミン市場のVN指数<.VNI>は0.14%高。
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