UPDATE2: 米国株式市場=続落しナスダック1%安、米欧指標で売り優勢

                   (カッコ内は前営業日比)
ダウ工業株30種(ドル)<.DJI>
     終値         13880.62(‐ 46.92)
       前営業日終値       13927.54(‐108.13)

ナスダック総合<.IXIC>
     終値         3131.49(‐32.92)
       前営業日終値       3164.41(‐49.18)

S&P総合500種<.SPX>
     終値         1502.42(‐ 9.53)
       前営業日終値       1511.95(‐18.99)
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 [ニューヨーク 21日 ロイター] 21日の米国株式市場は続落。ナスダック総合
指数は1%値下がりし、S&P500は2日間の下落が昨年11月以降で最大となった。
米欧の経済指標が売りにつながった。
 
 ダウ工業株30種<.DJI>は46.92ドル(0.34%)安の1万3880.62ドル。
 ナスダック総合指数<.IXIC>は32.92ポイント(1.04%)安の3131.49。
 S&P総合500種<.SPX>は9.53ポイント(0.63%)安の1502.42。
 
 S&P500は2日間で1.8%下落し、この日は1500ポイントの水準をかろうじ
て上回って引けた。年初からの値上がり率は5.3%。
 マークイットが発表した2月のユーロ圏総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は、
総合が47.3となり、市場予想に反して前月の48.6から低下した。予想は49.0
で、50が景況の改善・悪化の分かれ目となる。
 ハーバー・アドバイザリー(ニューハンプシャー州)の最高投資責任者(CIO)、ジ
ャック・デガン氏は「ユーロ圏PMIが相場の痛手になった。市場では改善がなお続いて
いることを期待していたが、実際にはユーロ圏の問題の根深さが浮き彫りとなった」と述
べた。
 米国指標も、週間の新規失業保険申請件数が予想以上に増えたほか、2月の米フィラデ
ルフィア連銀製造業業況指数は8カ月ぶりの水準に落ち込んだ。
 こうしたなか、個別銘柄では、小売のウォルマート・ストアーズが逆行高とな
り1.5%高。第4・四半期(11─1月)決算は、税率が想定を下回ったことで主力の
米国部門の弱含みを補い、予想を上回る増益となった。

 半導体株が軟調でフィラデルフィア半導体株指数<.SOX>は1.8%下落。インテル
は2.3%安、アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)は
3.7%安となった。
 ボーイングは1.6%高。ある関係者は、同社の幹部が22日に連邦航空局(F
AA)のトップと会い、787型機のバッテリー問題について複数の解決策を示す見通し
と述べた。
 企業の合併・買収(M&A)関連では、石油・天然ガス生産のリン・エナジー
が、ベリー・ペトロリアムを25億ドルの株式で買収することで合意した。ベリ
ーは19.3%急騰、リンも2.8%上昇した。
 
 騰落比率は、ニューヨーク証券取引所とナスダックで約1対2。ニューヨーク証取、ナ
 
スダック、NYSE・MKT3市場の出来高は約76億4000万株と、20日移動平均
の66億株相当を上回った。

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