タイの中国人訪問者、過去最高700万人に 爆発事件の影響軽微

[バンコク 9日 ロイター] - タイのゴープガーン観光相は9日、タイへの中国人訪問者数は2015年、過去最高の700万人に達し、昨年の463万人から急増するとの見通しを示した。バンコクでは今年8月に爆発事件が発生しているが、訪問者数への影響は一時的なものにとどまる見込みだという。
タイでは軍部が全権を掌握して1年以上がたつが、輸出や消費はなお低迷。こうした中、観光は数少ない明るい分野の1つとなっている。
観光はタイ経済の約10%に相当。今年全体のタイへの訪問者数は2880万人で、昨年の2550万人から増加するとみられている。
ゴープガーン観光相は記者団に対して、中国からの訪問者数が高水準にあることについて、爆発事件の捜査への信頼感を指摘。事件では中国人観光客も犠牲になったが「影響はごく一時的なもの」と強調した。
タイへの中国人訪問者数は、8月には今年最高の80万人超となったが、9月は50万人に減少した。ただ、タイの観光当局は、国慶節に伴う1週間の連休を受けて、10月の訪問者数は回復すると見ている。

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