低金利の長期化はリスク伴う、金融の不均衡招く可能性=タイ中銀議事録
[バンコク 12日 ロイター] タイ中央銀行は12日、11月28日に開催した金融政策委員会の議事録を公開した。中銀はその中で、過去の経済危機により、低金利の長期化は金融の不均衡を招く可能性が示されており、ある種の信用(クレジット)の高い伸びは注視する必要があるとの見解を示した。
議事録によると政策担当者らは、世界経済の見通しは改善したが、依然大きなリスクが残っており、「そうした不測の事態に対応するため、政策上の余地を確保しておくことが重要」と指摘した。
中銀は11月28日の金融政策委で10月17日の前回会合時より世界経済に楽観的な見方を示し、政策金利を2.75%に据え置いた。10月の会合では予想外に25ベーシスポイント(bp)の利下げを実施していた。
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