モノ作り通じ交流 タイの高校生3人が京都・峰山高訪問

 タイ北部の高校生3人が28日、京丹後市の峰山高校を訪問。3人は、同校産業工学科の授業を見学したほか、タイの伝統舞踊を披露するなどし、交流を深めた。

 NPO法人日本タイ教育交流協会(京都市、木村滋世理事長)が、タイで日本語を学ぶ若者を対象に希望者を募り招待した。

 3人は23日に来日し、京都市内の社寺などを見物。木村理事長が以前、峰山高で英語教師を務めていた縁もあり来校した。

 この日は同校産業工学科の生徒らと、レーザーでベニヤ板を切り取り、磁石をはめ込んで完成させるマグネットクリップ作りを楽しんだ。花をデザインした型紙の下に布地を敷いて、顔料でドレス柄をペイントする染色体験にもチャレンジした。

 また、普通科1年の生徒らとの交流会では、3人が色鮮やかな民族衣装に身を包み、タイ各地に伝わる伝統舞踊を披露し、大きな拍手が送られた。

 タイ・ピサヌローク県の女子生徒、ワラポーン・タクーンドンさん(17)は「幼少の頃から日本のアニメを見て育ったので親近感があった。将来はグラフィックデザイナーを希望しており、染色の授業は貴重な体験になりました」。

 ナン県の男子生徒、タナワット・ブアシャオさん(18)は「日本語の勉強を続け、タイの日本語学校の先生になるのが夢。日本の高校生の雰囲気がよく分かり楽しかった」と話していた。

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