アジア通貨動向(28日)=マレーシアリンギが約5年ぶり安値、原油安で
[シンガポール 28日 ロイター] - アジア通貨市場では、原油安を受けてマレ ーシアリンギが約5年ぶりの安値を付け、アジア新興国通貨の下げを主導した。アジア通 貨は月間ベースでも下落している。 リンギ は一時0.8%安の1ドル=3.3720リンギとなり、2010年 3月以来の安値を付けた。原油の純輸出国であるマレーシアが原油安で打撃を受けるとの 懸念から、オフショアファンド勢がリンギ売りを出した。 ウエストパック(シンガポール)のシニア為替ストラテジスト、ジョナサン・ケーブ ナー氏は「中銀の介入だけが、ドル/リンギの一段の上昇を妨げている」と指摘。ただ、 アナリストらによると、スポットのリンギは2009─11年の上昇に対する61.8% フィボナッチ戻し水準である3.4295リンギまで下落するとみられる。 トムソン・ロイターのデータによると、リンギの年初来下落率は2.8%で、パフォ ーマンスはアジア新興国通貨の中でワースト3となっている。 11月月間ベースでみると、韓国ウォン が3.5%安。3カ月連続の下落 となり、トムソン・ロイターのデータによると、世界的な信用危機が起きた2008年1 1月以来の最長下落期間だ。 円安で輸出競争力がそがれるとの懸念に加え、景気の先行き見通しがさえないことが 重しとなっている。 リンギは2.4%安。ウォンと同様に月間ベースで3カ月連続の下落となりそうだ。 台湾ドル は1.5%安。 シンガポールドル は1.3%安。5カ月連続の下落で、2013年3月以来 の最長下落期間となる。 インドネシアルピア は1.0%安。インドルピー が0.9%安。 *0425GMT(日本時間午後1時25分)現在のアジア新興国通貨の対米ドル相 場は以下の通り。 *Previous dayは各通貨のオンショア市場引け値。ただし円とシンガポールドルは前 日NY市場引け値。 Currency Latest bid Previous day Pct Move Japan yen 118.29 117.79 -0.42 Sing dlr 1.3026 1.2980 -0.35 Taiwan dlr 30.948 30.951 +0.01 Korean won 1107.30 1098.40 -0.80 Baht 32.80 32.78 -0.05 Peso 44.89 44.85 -0.09 Rupiah 12200.00 12176.00 -0.20 Rupee 61.89 61.88 -0.02 Ringgit 3.3700 3.3465 -0.70 Yuan 6.1479 6.1392 -0.14 Change so far in 2014 Currency Latest bid End prev year Pct Move Japan yen 118.29 105.28 -11.00 Sing dlr 1.3026 1.2632 -3.02 Taiwan dlr 30.948 29.950 -3.22 Korean won 1107.30 1055.40 -4.69 Baht 32.80 32.86 +0.19 Peso 44.89 44.40 -1.10 Rupiah 12200.00 12160.00 -0.33 Rupee 61.89 61.80 -0.15 Ringgit 3.3700 3.2755 -2.80 Yuan 6.1479 6.0539 -1.53
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