タイ観光業が爆発で打撃、ホテルの業績悪化予想相次ぐ

タイ観光業が爆発で打撃、ホテルの業績悪化予想相次ぐ
 8月21日、爆発現場に近いホテルの運営会社が相次ぎ、業績悪化見通しを示した。写真はバンコクでの爆発事件の発生現場で、被害者を悼んで献花する人々(2015年 ロイター/Athit Perawongmetha)
[21日 ロイター] - タイの首都バンコク中心部で起きた爆発による観光業への影響が出始めている。21日、爆発現場に近いホテルの運営会社が相次ぎ、業績悪化見通しを示した。
爆発現場となったエラワン廟(びょう)の近くにあるグランド・ハイアット・エラワン・ホテルを傘下に置くエラワン・グループは、爆発を受け、2015年の売上高伸び率見通しを従来の35%から28%に引き下げた。Kamonwan Wipulakorn社長が、ロイターに明らかにした。
一部の客室に予約の取り消しや延期が出ていることから、15年の客室稼働率も平均77%から75%に引き下げた。
14年の決算が赤字だった同社は15年の黒字化には自信を示した。
また、5000万ドル規模の不動産投資信託(REIT)上場計画を当初の第4・四半期から2016年初めに延期する可能性があると明らかにした。
セントラル・プラザ・ホテルも、予約キャンセルが相次いでいることを理由に2015年売上高目標を達成できない公算を示した。
第3・四半期の客室稼働率について、爆発前は80%強と予想していたが、70%に引き下げた。
*写真を追加します。

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