UPDATE1: 米国株式市場=小幅高、FOMC結果控え警戒感 アップル<AAPL.O>がアイフォーン5発表
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(カッコ内は前営業日比) ダウ工業株30種(ドル)<.DJI> 終値 13333.35(+ 9.99) 前営業日終値 13323.36(+69.07) ナスダック総合<.IXIC> 終値 3114.31(+9.79) 前営業日終値 3104.53(+0.51) S&P総合500種<.SPX> 終値 1436.56(+3.00) 前営業日終値 1433.56(+4.48) ------------------------------------------------------------------------------- [ニューヨーク 12日 ロイター] 12日の米国株式市場は小幅高。翌日発表され る米連邦公開市場委員会(FOMC)の決定を前に投資家の間で警戒感が広がった。 ダウ工業株30種<.DJI>は9.99ドル(0.07%)高の1万3333.35ドル。 ナスダック総合指数<.IXIC>は9.79ポイント(0.32%)高の3114.31。 S&P総合500種<.SPX>は3.00ポイント(0.21%)高の1436.56。 エコノミストの間では、翌13日のFOMC終了後に量的緩和第3弾(QE3)が発表 されるとの見方が強まっており、予想される確率は65%と、前週7日時点の60%から 上昇した。 ロックウエル・グローバル・キャピタル(ニューヨーク)の首席市場エコノミスト、ピ ーター・カルディロ氏は、個人的に11月の大統領選挙前にQE3は決定されない見通し とした上で「翌日のFOMC結果を控え、市場は多少神経質になっている」と指摘した。 こうしたなか、ドイツ憲法裁判所は12日、一定条件の下で欧州安定メカニズム(ES M)と欧州財政協定の批准を認める判断を下した。ユーロ圏の中核国ドイツがESMの批 准手続きを無事に完了できる見通しとなったことで、債務危機対策の柱であるESM発足 への期待が高まり、相場を下支えしたという。 アップルは12日、新型スマートフォン(多機能携帯電話)「iPhone (アイフォーン)5」を発表した。画面の大きさは4インチと、従来の3.5インチから 拡大する一方、「アイフォーン4S」と比べてさらに薄く、20%軽量化した。「レティ ナ」液晶ディスプレイを搭載し、第4世代(4G)通信規格「LTE」に対応。バッテリ ー寿命も長期化し、4Gで8時間のウェブ閲覧が可能としている。株価は1.4%高。 ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)大手フェイスブック は7.7% 急上昇。ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)が前日、5月の新規株式公開(IPO) 以来、久々に主要イベントに出席し、モバイルや検索など新たな成長分野に言及したこと が好感された。 ブルームバーグが11日、事情に詳しい関係筋の話として報じたところによると、自動 車大手フォード・モーター は今週開く取締役会で、米州部門を率いるマーク・フィ ールズ氏(51)が最高執行責任者(COO)に昇格する人事を決める見通し。株価は 0.6%高。 ニューヨーク証券取引所、アメリカン証券取引所、ナスダックの3市場の出来高は約 61億5000万株で、昨年一日平均の78億4000万株を下回った。 騰落比率は、NYSEが2対1、ナスダックが3対2だった。
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