タイ・ビバレッジ<TBEV.SI>、F&Nへの買収提案は他と共同で行う可能性も

 [シンガポール 11日 ロイター] タイのアルコール飲料大手タイ・ビバレッジは11日、シンガポールの複合企業フレーザー&ニーブ(F&N)に対して、パートナーと共に買収提示を行う可能性がある、と明らかにした。
 同社がシンガポール証券取引所に提出した文書で明らかになった。
 タイ・ビバレッジは既にF&Nの株式を29%保有する筆頭株主。関係筋が11日明らかにしたところによると、タイ・ビバレッジはF&Nの買収に向け、邦銀を含む複数の銀行に約90億シンガポールドル(73億米ドル)の融資を打診をした。
 F&Nをめぐっては、オランダのビール醸造大手ハイネケンがF&N傘下の飲料大手アジア・パシフィック・ブルワリーズ(APB)に買収提案を行っており、F&Nは、APB株式40%をハイネケンへ売却する可否を問う株主投票の実施を9月28日に予定している。
 F&Nにはキリンホールディングス<2503.T>も出資している。

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