UPDATE1: 米国株式市場=続落、S&P500種は4年ぶり高値更新後に利食い売り

                   (カッコ内は前営業日比)
ダウ工業株30種(ドル)<.DJI>
     終値         13203.58(‐68.06)
       前営業日終値       13271.64(‐ 3.56)

ナスダック総合<.IXIC>
     終値         3067.26(‐8.95)
       前営業日終値       3076.21(‐0.38)

S&P総合500種<.SPX>
     終値         1413.17(‐4.96)
       前営業日終値       1418.13(‐0.03)
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 [ニューヨーク 21日 ロイター] 21日の米国株式市場は続落して引けた。S&
P総合500種は一時4年ぶりの高値をつけたが、その後は利益確定の売りが優勢となっ
た。
 
 ダウ工業株30種<.DJI>は68.06ドル(0.51%)安の1万3203.58ド
ル。
 ナスダック総合指数<.IXIC>は8.95ポイント(0.29%)安の3067.26。
 S&P総合500種<.SPX>は4.96ポイント(0.35%)安の1413.17。
 
 ウェルズ・キャピタル・マネジメント(ミネアポリス)の最高投資責任者(CIO)、
ジム・ポールセン氏は「最高値更新の場面で相場が上値抵抗線に跳ね返されるのは珍しい
ことではない。トレーダーらは当面、相場がどちらの方向に向かうかを様子見する状態
だ」と指摘した。
 
 序盤は、欧州中央銀行(ECB)がスペインとイタリアの借り入れコストを押し下げる
ことで債務危機からの脱却を図るとの観測が高まったことが支援し、株価は上昇。
 しかし寄り付きから1時間もすると、利食い売りが優勢となり、当初の勢いを失った。
相場はこの6週間、一部経済指標が事前予想よりも良い内容となったことなどから、上昇
基調にあった。
 
 テクノロジー関連株が全体相場をアンダーパフォーム。
 ソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)大手フェイスブックは4.3%
安の19.16ドル。同社株をめぐっては、ディレクターのピーター・ティール氏が先週
、第1次ロックアップ期間の第1弾が終了したことを受け、約4億ドル相当の同社株を売
ったことが明らかになった。
 
 米家電量販店ベスト・バイは一時9年ぶり安値の16.25ドルに下落した
後、やや値を戻して1.4%安で引けた。同社が通年の利益見通しを保留したことが響い
た。
 
 アパレル小売りのアーバン・アウトフィッターズは18.2%急伸。複数の証
券会社が目標株価を引き上げたことが手がかりとなった。
 
 米パソコン大手のデルは時間外取引で3.7%下落した。同社がこの日発表し
た第2・四半期決算は、売上高が市場予想を下回った。

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