UPDATE2: 米国株式市場=ダウとS&P500が反落、日本の弱いGDP統計が圧迫

                   (カッコ内は前営業日比)
ダウ工業株30種(ドル)<.DJI>
       終値       13169.43(‐38.52)
       前営業日終値       13207.95(+42.76)

ナスダック総合<.IXIC>
       終値       3022.52(+1.66)
       前営業日終値       3020.86(+2.22)

S&P総合500種<.SPX>
       終値       1404.11(‐1.76)
       前営業日終値       1405.87(+3.07)
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 [ニューヨーク 13日 ロイター] 13日の米国株式市場はダウとS&P総合
500種が反落。ナスダックは小幅続伸した。
 日本の4―6月実質国内総生産(GDP)伸び率が予想を下回ったことから景気への懸
念が強まった。
  
 ダウ工業株30種<.DJI>は38.52ドル(0.29%)安の1万3169.43ドル。
 ナスダック総合指数<.IXIC>は1.66ポイント(0.05%)高の3022.52。
 S&P総合500種<.SPX>は1.76ポイント(0.13%)安の1404.11。

 内閣府が13日発表した2012年4─6月期国民所得統計1次速報によると、実質G
DPは前期比プラス0.3%、年率換算でプラス1.4%と、ロイターの事前予測の前期
比プラス0.6%、年率換算プラス2.5%を下回り、成長の勢い自体は前期より鈍化し
た。
 
 米石油精製大手テソロは9.5%高。同社はこの日、米カリフォルニア州カー
ソンにあるBPの製油所および関連資産を約25億ドルで取得することを明らかに
した。BPは0.7%安。
 S&P総合500種は、前週10日までに6営業日続伸していた。この6営業日の上昇
率は3%で、2010年12月以来の長期続伸となっている。月初からは1.8%上昇し
ている。
 チャールズ・シュワブのアクティブ・トレーディング&デリバティブ部門マネージング
・ディレクター、ランディ・フレデリック氏は、欧州中央銀行(ECB)、連邦準備理事
会(FRB)、中国人民銀行(中央銀行)が景気支援に向けて動く用意を整えているみら
れ、市場への下向きリスクは、現段階では大幅に低下している」との見方を示した。
 サンフランシスコ地区連銀のウィリアムズ総裁が、10日付サンフランシスコ・クロニ
カル紙とのインタビューで、高水準にある失業率を速やかに低下させるために、連邦準備
理事会(FRB)はさらなる債券買い入れプログラムに着手するべきとの見解を示した事
を受け、FRBは近いうちに追加刺激策を発表するとの観測が強まった。
 投資家の不安心理を映すシカゴ・オプション取引所(CBOE)ボラティリティー(V
IX)指数<.VIX>は7%超低下し13.70と、約5年ぶり低水準となった。S&P総合
500種が低下すれば、通常同指数は上昇することから、この日の低下は例外的な動きで、
投資家が相場見通しを過度に懸念してはいないことがうかがえる。

 6月から始まった上昇局面で市場に流れ込んでいる資金の多くは、ディフェンシブ銘柄
に向かっていたが、投資家は、景気循環株や小型株といったよりアグレッシブなセクター
が上向き始めていることを示す初期の兆候がないか、注目している。
 オークブルック・インベストメンツの共同最高投資責任者(CIO)、ヤナ・サンプソ
ン氏は、上昇局面が続くにはこういったセクターが上昇することが必要だと指摘。そのう
えで「これらセクターが自力で上昇するかはまだ分からない。調整が入る前に夏が終わる
か定かではない」と語った。
 同氏は、欧州の債務危機をめぐる動向が市場に不意打ちを食らわせないか、依然警戒し
ているとしたほか、米国の雇用状況の改善が続いているかを見極めるため、経済指標を注
視すると語った。

 ニューヨーク証券取引所、アメリカン証券取引所、ナスダックの3市場の出来高は約  
約45億株と、昨年の1日平均の78億4000万株を大きく下回った。

 トムソン・ロイターのデータによると、S&P総合500種指数構成企業でこれまでに
第2・四半期四半期決算を発表した454社のうち、アナリスト予想を上回ったのは68
%で、過去4四半期の平均に並んだ。

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