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【タイ】ファッション中心地サイアムで、タイ土産を買う
配信日時:2015年5月31日 11時00分 [ ID:1998]

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高級車の販売店も入居するほど巨大で、富裕層や外国人向けの商業施設「サイアム・パラゴン」。

 2015年5月31日、バンコクの中心であり、若者のファッションの発信地でもあるサイアム地区。ここにある巨大商業施設「サイアム・パラゴン」の4階に外国人のタイ土産に適したものを取り扱う売り場がある。

 ここは『エキゾティーク・タイ』という売り場で、タイ・シルクやコットン、シルバー、少数民族のバッグなどタイならではの雑貨や、OTOP製品が販売されている。

 OTOPとは「ワン・タンボン・ワン・プロダクト(One Tambol One Product)」の頭文字を取ったもの。タンボンとはタイの地方の行政区分の末端で、「県」、「郡」と続き、その下に「タンボン」がある。住所などを記す場合にはその下に「村」があるので、タンボンは日本語にはないのだが、OTOPは一般的には「一村一品運動」と呼ばれている。

 この運動は、昨今のタイ政治情勢の混乱のきっかけとなったタークシン・チナワット元首相が2001年の在任時に始めた。経済成長が著しいタイでは首都圏と、これといって産業のない地方との収入格差が極端に広がっていたので、少しでも収入源を確保できるよう、各タンボンから特有の雑貨や飲食物を生産するようになった。現在7000以上のタンボンがこの運動に参加している。

 地方にはOTOPのアンテナショップがあったり、近隣の観光地に出荷されている。バンコクではこの『エキゾティーク・タイ』などの土産物販売店でこういった製品が並ぶ。ただ、OTOP製品はすべてが良質なものとは限らない。海外に持ち帰る土産に向いていないものや、品質が低いものも存在する。しかし『エキゾティーク・タイ』などでは販売製品を吟味しているので、高品質の商品しか並んでいないので安心だ。

 タイの商業施設では季節に合わせて割り引きセールを実施しており、こういったOTOPの店でもそれが適用されるので、よりお得に手に入れることができる。

【執筆:高田胤臣】

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