タイの戒厳令、当面は維持=法相

[バンコク 21日 ロイター] - タイのパイブーン法相は21日、近い将来戒厳令を解除することはないとの考えを示した。
同相は、観光業への打撃を考慮し、一部地域で戒厳令を解除すると表明していた。
タイの観光業は国内総生産(GDP)の10%近くを占めるが、首都バンコクでの抗議デモの影響で観光客は減少している。政府見通しによると、今年の観光客数は前年から約100万人減小し、2500万人程度になる。
同相はロイターに対して「戒厳令は暫定政権にとり軍事的な手段として必要で、解除することはできない」と述べ、今後50年戒厳令を維持するつもりはないが、当面は必要だ、との考えを示した。
その上で「戒厳令は誰の権利も侵害していない」と指摘し、戒厳令が悪用されていることはない、との見方を示した。

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