アジア通貨動向(3日)=タイバーツに買い戻し ウォンは急落

[シンガポール 3日 ロイター] - アジア通貨市場ではタイバーツに買い戻しがみられる。週末の総選挙で大きな混乱が起きなかったことを受け、ショートカバーが入った。ただ、インラック首相に対する反発は根強く、新興市場での売り圧力もあるため、上げ幅は限られている。
バーツ は0.3%バーツ高の1ドル=32.89バーツ。一部のアナリストは、32.60―32.70バーツ近辺では売りを推奨している。
ただ、あるタイの銀行のトレーダーは「総選挙が終わったからといって、バーツ売りの良い機会が終わったわけではない。新興市場に対する懸念とともに、強いドルというテーマはまだ消えていない」との見方を示した。
インドネシアルピア は、この日発表された2013年12月の貿易収支で黒字額が市場予想を超えたのを受けて買われている。
韓国ウォン は対ドルで急落。1日の下落率としては7年半ぶりの大きさとなった。オフショアファンドによる売りがみられた。ソウル株式市場は旧正月の連休後、この日から取引を再開したが、他市場での売りに対し出遅れ感があったことから株価は軟調に推移した。国内市場での終値は1ドル=1084.5ウォンと、前営業日(1月29日)終値に対し1.3%下落した。
0450GMT(日本時間午後1時50分)現在のアジア新興国通貨の対米ドル相場は以下の通り。 円          102.34
シンガポールドル   1.2773
台湾ドル       30.350
韓国ウォン      1082.60
タイバーツ      32.89
フィリピンペソ    45.39
インドネシアルピア 12200.00
インドルピー     62.61
マレーシアリンギ   3.3450
人民元        6.0600

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab