タイ中銀が予想外の利下げ、成長下振れリスクに対応

タイ中銀が予想外の利下げ、成長下振れリスクに対応
 4月29日、タイ中央銀行は、市場の据え置き予想に反して政策金利を1.75%から1.50%に引き下げた。ナコーンパトム県の寺院で2013年3月撮影(2015年 ロイター/Damir Sagol)
[バンコク 29日 ロイター] - タイ中央銀行は29日、市場の据え置き予想に反して、政策金利を1.75%から1.50%に引き下げた。
中銀は前回3月の会合でも予想外の利下げを行った。前回は4対3と僅差で決まったが、今回は5対2での決定だった。
バンコクのあるアナリストは「当局者の間で先行きに対する見解の相違がある。利下げは弱気の成長見通しを示している。米連邦準備理事会(FRB)の決定前に大胆な措置を講じたと言える」と語った。
金融政策委員会は、経済成長は想定よりも弱く、消費者物価が一段と下落するリスクがあると指摘。政府の歳出拡大計画は輸出の減少を相殺することにはならないとの見方も示した。
中銀は資本移動に関する措置を30日に発表すると明らかにした。

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