タイ中銀、政策金利を3.00%に据え置き

[バンコク 21日 ロイター] タイ中央銀行は21日の金融政策委員会で、政策金利の1日物レポレートを3.00%に据え置くことを決定した。ロイターのアナリスト調査では14人中13人が金利据え置きを予想し、1人が25ベーシスポイント(bp)の利下げがあると見込んでいた。
中銀によると、今回の金利の据え置きは全員一致で決定した。
タイ中銀は2010年7月以降、インフレ抑制のために9回にわたって利上げを実施。その後は大規模洪水の発生を受け、昨年11月と今年1月に利下げを行っていた。
洪水の影響もあり、同国の11年の経済成長率は0.1%という低水準にとどまった。
しかし、中銀は12年のタイの成長率見通しについて、先月示した従来予想の4.9%を5.7%へと大幅に引き上げた。
同中銀はまた、今年の総合インフレ率とコアインフレ率の見通しについても従来予想を小幅に上方修正し、総合インフレ率を3.4%、コアインフレ率を2.4%と予想。コアインフレ率は引き続き、中銀が掲げる目標レンジ(0.5─3.0%)に収まるとみている。
プラサーン総裁は先週、世界的な原油高が進行しているものの、向こう半年間にインフレがタイ経済の脅威になることはないとの見方を示していた。
*内容を追加して再送します。

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