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三菱自、今期営業益予想8%減 ユーロ安など為替の影響で
4月24日、三菱自動車は、2016年3月期の連結営業利益が前期比8%減の1250億円となる見通しと発表した。都内で2013年11月撮影(2015年 ロイター/Issei Kato)
[東京 24日 ロイター] - 三菱自動車<7211.T>は24日、2016年3月期の連結営業利益が前期比8%減の1250億円となる見通しと発表した。ユーロ安など為替の影響が利益を押し下げる。
トムソン・ロイターのスターマイン調査がまとめたアナリスト14人の営業利益の予測平均値は1384億円で、会社予想は市場予想を下回る。今期の営業利益予想に対し、ユーロ安のほか、タイのバーツ高、ロシアのルーブル安などにより410億円押し下げる。
今期の売上高予想は同4.6%増の2兆2800億円、世界販売は同1%増の110万台を計画する。
中期経営計画で掲げている2017年3月期の数値目標も見直した。同期の売上高は2兆3500億円(従来は2兆6000億円)、営業利益は1400億円(同1350億円)、世界販売計画も115万台(同143万台)に修正した。
相川哲郎社長は、会見で「タイ市場の回復が遅れている」と述べたほか、ロシア市場もルーブル安や原油価格下落などで「しばらく回復の見通しが立たない」と説明した。
新車販売の低迷により、ロシアの合弁工場では生産調整に入る。三菱自の生産ラインを4月27日から5月10日の間(休日6日を含む)で8日間止める。前期に約2万9000台だった生産規模は今期約1万8000台に落ち込む見通しだが、「最低限(採算を)維持していける生産台数」(相川社長)という。
*内容を追加しました。
(白木真紀 編集:吉瀬邦彦)