西鉄がバンコクでホテル事業

 西日本鉄道は14日、2017年度末にもタイ・バンコクに「ソラリア西鉄ホテル」を開業すると発表した。同ホテルの海外展開は今秋オープンする韓国・ソウルに続き2店目となる。

 高級ホテルやレストランが並ぶバンコクのメーンストリート「スクンビット通り」沿いに開業する。オフィス街にも近く、日本人のビジネスマンや観光客の需要を見込む。

 20階建てで250部屋。1、2階は商業テナントが入居し、最上階にはフィットネスジムやプールを設ける。タイのホテルでは珍しく、客室内のトイレは浴室と別に設けるセパレートタイプを採用した。温水洗浄便座も備え付ける。

 タイへは年間150万人の日本人が渡航する。一方、バンコクには日系ホテルは2店にとどまり、西鉄は大きな需要があると判断した。

 記者会見した倉富純男社長は「5つ星ホテルが集まっている地域への出店だが、日本食や丁寧な接客・清掃など日本ホテルの良さを打ち出し、日本人だけではなく、海外の利用者も増やしたい」と語った。

 西鉄は2016年をめどにベトナム・ホーチミン市に、阪急阪神ホールディングス(大阪市)などと共同で分譲マンションを建設するなど、東南アジア進出を加速している。

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