米国株式市場=小反落、公益株に売り

(内容を追加しました)
    [ニューヨーク 7日 ロイター] - 
  (カッコ内は前営業日比)

  ダウ工業株30種(ドル) 
     終値          17875.42(‐5.43)
       前営業日終値       17880.85(+117.61)

  ナスダック総合 
     終値         4910.23(‐7.09)
       前営業日終値       4917.32(+30.38)

  S&P総合500種 
     終値         2076.33(‐4.29)
       前営業日終値       2080.62(+13.66)

    
    7日の米国株式市場は小反落。企業のM&A(合併・買収)を手がかりに当初は値上
がりしていたものの、ドル高への警戒感から引けにかけて値を消す展開となった。
    
    ダウ工業株30種 は5.43ドル(0.03%)安の1万7875.42ドル
。
    ナスダック総合指数 は7.09ポイント(0.14%)安の4910.23
。
    S&P総合500種 は4.29ポイント(0.21%)安の2076.33。
    
    このところ下げていたドルが持ち直し、午後にこの日の高値を付けた。このためドル
高が米企業業績を圧迫するとの懸念が再燃した。
    公益株が全般に軟調で、S&P公益株指数 は1.1%安とセクター別で最
大の下げとなった。
    ウィルミントン・トラストの最高投資責任者(CIO)のトニー・ロス氏は「(ドル
相場の)動きが緩やかであれば株式市場への影響はそれほど大きくない。企業にはヘッジ
を組む機会があるからだ。しかしドルが急激に上昇すれば影響を受けるだろう」と述べた
。
       
    個別銘柄では、自動車のゼネラル・モーターズ(GM) が2.5%安。カナダ
政府は保有するGM株約7340万株を米ゴールドマン・サックス に売却する方針
を示した。
    メディア大手バイアコム は、一連の組織再編策が市場の予想以上に大規模な
費用を伴うことや自社株買いプログラムの停止が嫌われて1.9%下げた。
    半面、宅配大手フェデックス は2.7%上昇。オランダの貨物輸送会社TN
Tエクスプレス を48億ドルで買収するとの発表を好感して買われた。
    ソフトウエアのインフォマティカ は4.3%高。ペルミラ・アドバイザーズ
とカナダの公的年金運用機関がインフォマティカを買収し、非公開化すると発表した。
    短文投稿サイトのツイッター は4.0%上昇。米投資情報週刊紙バロンズは
ツイッターが買収防衛のためアドバイザーと契約を結んだと報じた。
    
   BATSグローバル・マーケッツのデータによると、米取引所の合計出来高は約57
億株で、月初来平均の63億株を下回った。
  騰落銘柄数はニューヨーク証券取引所が下げ1699で上げ1352(比率は1.2
6対1)、ナスダックが下げ1457で上げ1267(1.15対1)だった。

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