東南アジア株式=ジャカルタが小反発、他はおおむね弱含み

[バンコク 24日 ロイター] - 24日の東南アジア株式市場では、ジャカルタ市場が小反発。インドネシアの通貨ルピア が堅調に推移する中、大型株に選別買いが入った。3月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が市場予想を下回ったことが、他の市場の上値を抑えた。
ジャカルタ市場の総合株価指数 は前日終値比0.2%高で終了。前日まで2営業日続落していた。ラクヤット・インドネシア銀行 、バンク・ネガラ・インドネシア 主導で、銀行株が活発に取引された。
ルピアは約2週間ぶりの高値を記録。米国の利上げ時期をめぐる不透明感が広がっているほか、インドネシアのバンバン・ブロジョネゴロ財務相が自国通貨高に向け、同国中央銀行と協調して取り組む姿勢を表明したのが背景。
バハナ証券は、ジャカルタ市場の投資判断を「ニュートラル」に引き下げるとともに、総合株価指数の年末の相場目標を5550に設定。同証券の調査部門責任者ハリー・スー氏は「ルピアの地合いは幾分改善されている。米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げまでのインドネシア中央銀行の金利政策決定が、株式と通貨市場にとって決定的な要素であり続けるだろう」と指摘した。
シンガポール市場のストレーツ・タイムズ指数 は2日連続でほぼ横ばいで終了。バンコク市場のSET指数 は3営業日続落し、ホーチミン市場のVN指数 は0.6%安と、2営業日続落した。クアラルンプール市場の総合株価指数 は1%反発して引けた。
マニラ市場の主要株価指数PSEi は0.2%安。ただ、他の東南アジア諸国よりも好調な経済状況を背景に、年初来ではなお8.3%高。

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