米国株式市場=上昇、ドル安やナイキ決算を好感

[ニューヨーク 20日 ロイター] -        
  (カッコ内は前営業日比)

  ダウ工業株30種(ドル) 
     終値         18127.65(+168.62)
       前営業日終値       17959.03(‐117.16)

  ナスダック総合 
     終値         5026.42(+34.04)
       前営業日終値       4992.38(+ 9.55)

  S&P総合500種 
     終値         2108.10(+18.83)
       前営業日終値       2089.27(‐10.23)

    20日の米国株式市場は上昇して取引を終えた。ドル下落で企業業績への懸念が和ら
いだほか、決算が好感されたスポーツ用品大手のナイキ が買われた。バイオテク
ノロジー銘柄も好調だった。
    
    ダウ工業株30種 の終値は168.62ドル(0.94%)高の1万8127
 .65ドルで取引を終えた。
    S&P総合500種 は18.83ポイント(0.90%)高の2108.10
だった。
    ナスダック総合指数 は34.04ポイント(0.68%)高の5026.4
2と、約15年ぶりの高値で引けた。    
    18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)声明で、連邦準備理事会(FRB)は市
場が予想するほどタカ派的ではないとの見方が広がった。それ以来ドルは下落しており、
ドルの主要6通貨に対するドル指数 はこの日、1.47%低下した。
    週間で2011年以来の大きな下落となった。ドルはこれまで上昇が続いており、業
績懸念からS&P500種を構成する企業の利益見通しは今年に入り急激に落ち込んでい
た。
    
     ナイキは3.7%上昇した。この日発表の四半期利益が市場予想を上回ったことが
好感された。
    バイオテクノロジー株指数 は8営業日続伸しており、この日は0.49%上昇
した。個別銘柄では医薬品のバイオジェン・アイデック が9.8%上昇。同社の
アルツハイマー薬が、認知症の進行を遅らせる効果と、アルツハイマー特有の脳内での斑
を減少させる両方の効果を持つ初めての試薬だと発表した。
    
    騰落銘柄数は、ニューヨーク証券取引所が上げ2452で下げ632(比率は3.8
8対1)だった。ナスダックは上げ1661で下げ1116(1.49対1)だった。
    BATSグローバル・マーケッツによると、米取引所の合算出来高は約92億株で今
月の平均である66億株を上回った。

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