米国株式市場=大幅高、米早期利上げ懸念が後退

(内容を追加しました)
    [ニューヨーク 18日 ロイター] - 
 
   (カッコ内は前営業日比)
 
   ダウ工業株30種(ドル)      
      終値(非公式)    18076.19(+227.11)
        前営業日終値       17849.08(‐128.34)
 
   ナスダック総合       
      終値(非公式)    4982.83(+45.40)
        前営業日終値       4937.43(+7.93)
 
   S&P総合500種      
      終値(非公式)    2099.42(+25.14)
        前営業日終値       2074.28(‐6.91)
 
 
    18日の米国株式市場は大幅高。米連邦準備理事会(FRB)が利上げを急がない姿
勢を示唆したことが追い風となった。
    FRBは利上げ開始時期を判断する際に「忍耐強く(patient)」いられるとした文
言を削除する一方、今後数年間の金利見通しを引き下げ、米景気の先行き見通しについて
も下方修正した。 
    アメリプライズ・フィナンシャルのチーフ・マーケット・ストラテジスト、デビッド
・ジョイ氏は「利上げペースに対する期待を引き下げることで、FRBは経済が緩やかに
成長しているにすぎないとみており、利上げを急ぐことはないとの明確な合図を送った」
と話した。
    
    ダウ工業株30種 は227.11ドル(1.27%)高の1万8076.19
ドル。
    ナスダック総合指数 は45.40ポイント(0.92%)高の4982.8
3。
    S&P総合500種 は25.14ポイント(1.21%)高の2099.42
。
    
    原油価格の急上昇とドル安を受けてエネルギー株が買われた。S&Pエネルギー株指
数 は2.9%上昇し、S&P総合500種の上げを主導。公益株 が2.
7%の上昇で続いた。公益株は低金利の環境下で買われる傾向がある。
    ソフトウエア大手のオラクル は2.9%高。前日に発表した第3・四半期決
算は売上高が横ばいでわずかに減益となったが、四半期配当を25%増の1株0.25ド
ルに引き上げた。
    中国の電子商取引大手、アリババ・グループ・ホールディング は0.1%高
で終えた。一部の株主に持ち株売却を禁じる「ロックアップ期間」が18日に終了。株価
は昨年11月に120ドルの高値をつけたが、その後は軟調で17日の終値は新規株式公
開(IPO)価格を約24%上回る84.50ドルだった。
    BATSグローバル・マーケッツのデータによると、米取引所の合計出来高は約79
億株で、月初来平均の66億株を大幅に上回った。
  騰落銘柄数はニューヨーク証券取引所が上げ2549で下げ546(比率は4.67
対1)、ナスダックが上げ1692で下げ1030(1.64対1)だった。

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