UPDATE1: 11月粗鋼生産量は前年同月比3.2%減、タイ洪水と円高で輸出向け生産が減少=鉄連

[東京 19日 ロイター] 日本鉄鋼連盟が19日発表した11月の粗鋼生産量は、前年同月比3.2%減の869.5万トンとなり、3カ月連続で減少した。タイの洪水による影響や円高に伴う輸出の採算悪化で、輸出向けの生産が減少したことが要因とみられる。鉄連によると、11月の生産量としては2001年11月の812万トン以来、10年ぶりの低水準となった。
 前月比では8.3%減となった。前月比の落ち込み幅としては、09年2月の14.1%減以降で最大。11月の1日当たり粗鋼生産は28.98万トンと10月に比べ5.2%減少した。
 1─11月期では9919.6万トンと前年同期比1.2%減となった。通年で前年比減となれば、2年ぶりの減少となる。
 11月の鋼種別生産は、普通鋼が前年同月比4.2%減(前月比8.3%減)の659.5万トン、特殊鋼が同0.3%減(同8.2%減)の210.1万トン。普通鋼は4カ月連続の減少、特殊鋼は2カ月ぶりの減少となった。
 (ロイターニュース 大林優香;編集 山川薫)

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab