米国株式市場=ダウとS&P500が反落、FOMC控え警戒感

(内容を追加しました)
    [ニューヨーク 17日 ロイター] - 
 
   (カッコ内は前営業日比)
 
   ダウ工業株30種(ドル)      
      終値        17849.08(‐128.34)
        前営業日終値       17977.42(+228.11)
 
   ナスダック総合       
      終値          4937.43(+7.92)
        前営業日終値       4929.51(+57.75)
 
   S&P総合500種      
      終値          2074.20(‐6.99)
        前営業日終値       2081.19(+27.79)
 
 
    17日の米国株式市場では、ナスダックが小幅高となる一方、ダウとS&P500は
反落して終えた。素材関連株が売られたほか、連邦公開市場委員会(FOMC)声明の発
表を翌日に控え、警戒感が高まった。
    
    ダウ工業株30種 は128.34ドル(0.71%)安の1万7849.08
ドル。
    ナスダック総合指数 は7.92ポイント(0.16%)高の4937.43
。
    S&P総合500種 は6.99ポイント(0.34%)安の2074.20。
    
    化学のデュポン が3.1%下落したことが響き、S&P500の10セクター
で素材株指数 の下げが1.2%と最もきつくなった。原油価格の続落を受け、
エネルギー株指数 も0.5%下がった。
    医薬品・日用品のジョンソン・エンド・ジョンソン は1.2%安で、S&P
500種の主な圧迫要因になった。
    一方、アップル とフェイスブック がいずれも1.7%上昇し、S&P
500への採用発表で6.9%高となったアメリカン航空グループ とともに、ナ
スダック指数を支えた。
    
    FOMCについてエコノミストの間では、利上げまで「忍耐強くなれる」との文言が
声明から削除されるとの見方が大勢。ただ、ジョーンズ・トレーディングのチーフ市場ス
トラテジスト、マイケル・オルーク氏は「もしも金融当局が依然としてこのまま年央に利
上げする態勢にあるなら、どんな言い回しになろうと大きな違いはない」と述べた。
    金利上昇は米経済の堅調さの表れといえるが、一部の投資家は果たして経済が利上げ
を乗り切れるほど力強いかどうか疑問視している。
    
    BATSグローバル・マーケッツによると、米取引所の合算出来高は約61億株で、
月初来平均の66億株を下回った。
    騰落銘柄数はニューヨーク証券取引所が下げ1607上げ1429(比率は1.12
対1)、ナスダックが上げ1384下げ1330(1.04対1)だった。

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