再送:米国株式市場サマリー(16日)
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(カッコ内は前営業日比) ダウ工業株30種(ドル)<.DJI> 終値 11866.39(‐2.42) 始値 11870.25 高値 11968.18 安値 11819.31 前営業日終値 11868.81(+45.33) ダウ輸送株20種 4906.26 (+73.89) ダウ公共株15種 446.15 (‐0.69) NYSE出来高概算 17.86億株 値上がり(銘柄) 1841 値下がり(銘柄) 1121 変わらず 115 S&P総合500種<.SPX> 終値 1219.66(+3.91) 始値 1216.09 高値 1231.04 安値 1215.20 ナスダック総合<.IXIC> 終値 2555.33(+14.32) 始値 2554.62 高値 2585.42 安値 2548.00 フィラデルフィア半導体株指数<.SOX> 352.86 (+2.82) シカゴ日経平均先物3月限(ドル建て) 終値 8375 (‐25)大証終値比 シカゴ日経平均先物3月限(円建て) 終値 8355 (‐45)大証終値比 ------------------------------------------------------------------------------- 米経済改善に対する期待と欧州債務危機が世界経済に波及するとの懸念がせめぎ合い、 主要株価指数はほぼ横ばいで終了した。 この日はまた、株価指数オプションなど4つの取引期限が重なる「クアドルプル・ウイ ッチング」にあたったため、不安定な取引となった。 株価は朝方は上昇していたものの、格付け会社フィッチ・レーティングスが欧州が景気 後退に陥るリスクがあると警告したことを受け、買いは勢いをそがれた。 さらにフィッチがフランスの「トリプルA」格付けの見通しを「安定的」から「ネガテ ィブ」に変更し、向こう1年から1年半の間に格付けを引き下げる可能性を示したことを 受け、ユーロが下落。このところユーロ相場の動向と密接に連携した動きを見せている米 主要株価指数はさらに勢いを失った。 ソラリス・アセットマネジメントの最高投資責任者(CIO)、ティム・グリスキー氏 は「投資家は、欧州発のニュースを聞くのも、債務危機に対する包括的な対応策が示され ていないことにも、嫌気が差している」としながらも「いずれの方向にも進まないため、 無視することはできない情況となっている」との見方を示した。 この日はハイテク株など成長関連銘柄に買いが入ったことで、主要3指数のなかでナス ダック総合指数が最も底堅く推移した。特に決算が予想を上回ったソフトウエア大手のア ドビ・システムズは6.6%上昇した。 金融株も買われ、S&P金融株指数<.GSPF>は0.5%上昇した。クレジットカード会 社のディスカバー・フィナンシャル は5%高。前日に発表した堅調な決算と増配 計画が好感された。 この日にナスダック市場に上場したソーシャルゲーム大手のジンガ の初値は、 新規株式公開(IPO)価格の10ドルを10%上回った。ただその後、同社の事業のフ ェースブックへの依存度が高いことが懸念材料となり、一時は9ドルまで下落。結局 9.5ドルで初日の取引を終えた。 米株式市場上場のカナダの携帯情報端末大手リサーチ・イン・モーション(RIM) は11.1%安。年末商戦中のスマートフォン(多機能携帯電話)「ブ ラックベリー」の出荷台数が伸び悩んでいることを明らかにしたこと、また新OS(基本 ソフト)を搭載した新機種の発売を延期したことが嫌気された。 主要3株価指数の週初からの下落率は、ダウが2.7%、S&Pが2.9%、ナスダッ クが3.5%。 この日のニューヨーク証券取引所、アメリカン証券取引所、ナスダックの3市場の出来 高は約89億株となり、今年の平均の79億株を上回った。 [東京 17日 ロイター]
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