東南アジア株式=まちまち、金融政策決定会合控えバンコク株は下落

[バンコク 10日 ロイター] - 10日の東南アジア株式市場の株価はまちまちだった。バンコク株は続落し、1日の下落率としてはほぼ3カ月ぶりの大きさ。終盤のエネルギー株の売りが重しとなったほか、タイ中央銀行の金融政策決定会合を翌日に控えて銀行株が4営業日ぶりに下落した。
年央までに米利上げが実施されるとの懸念でアジア市場が弱地合いとなる中、他の東南アジア市場の株価はボックス圏の動きだった。
バンコクのSET指数 は1.84%安の1531.04で終了。下落率は昨年12月15日以来の大きさとなった。
国営タイ石油会社(PTT)グループの資源開発会社PTTエクスプロレーション・アンド・プロダクション(PTTEP) は4.9%安。PTTグローバル・ケミカル は2.2%安。
銀行指数 は2.7%安。前日は3営業日続伸し、1週間超ぶりの高値を付けていた。複数のディーラーによると、タイ中銀が利下げに踏み切る可能性をかんがみ、投資家がリスクを低減したという。
タイのプラユット暫定首相はこの日、利下げを急ぐべきではないと述べ、市場の金利据え置き予想を後押しした。
シンガポール市場のストレーツ・タイムズ指数(STI) は0.19%安の3398.26、クアラルンプール市場の総合株価指数KLCI は0.11%安の1789.73で終了。
一方、ジャカルタ市場の総合株価指数 は0.34%高の5462.93、マニラ市場の主要株価指数PSEi は0.10%高の7828.48、ホーチミン市場のVN指数 は0.21%高の589.66で引けた。

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