双日ロジスティクスは2月27日、カンボジア~タイを陸路で結ぶ定期混載輸送サービスを、3月から日系物流会社で初めて開始すると発表した。
南部回廊を利用したプノンペン、バンコク間、東西660kmを結ぶ効率的な一貫輸送が可能となる。
混載小口貨物を集約し陸路の税関手続きの効率化を実現することで混載輸送が可能となり、輸送日数を約5日間に短縮する。
これまで、2011年からホーチミン~プノンペン~バンコク間の大口貨物の陸送サービス「クロスボーダートランスポーテーションサービス(CBTサービス)を開始し、実績を積み重ねてきた。
一方、小口貨物については、カンボジア~タイ間の税関手続きの煩雑さにより、混載輸送が困難なため、プノンペン~バンコク間は海上輸送(シンガポール経由)に頼らざるを得ず、輸送に約20日を要していた。
カンボジアのプノンペン経済特区、Phnom Penh SEZ(PPSEZ)には同国で最も多くの日系製造企業が集積しており、カンボジア~タイ間の少量多品種の小口貨物の物流サービスに対する需要が拡大している。
双日ロジスティクスは、新たなサービスを開始するにあたり、PPSEZから全面的な協力を得ることで、PPSEZの入居企業をはじめとする顧客のニーズに応えるとしている。
■「CBT サービス」概要
日本等の第三国⇔(海路)⇔ホーチミン港⇔(陸路)⇔プノンペン
バンコク⇔(陸路)⇔プノンペン⇔(陸路)⇔ホーチミン
※バンコク⇔プノンペン間で混載サービス開始
ホーチミン⇔(水路)⇔プノンペン