タイ輸出1月は予想に反し前年比3.46%減、5カ月ぶりの減少率

[バンコク 25日 ロイター] - タイ商業省が発表した1月の貿易統計によると、輸出は前年同月比3.46%減となり、予想に反して減少した。市場予想は2.55%増だった。下落率は2014年8月以来の大きさ。
タイでは14年5月のクーデターで軍部が政権を掌握し、成長率の押し上げに努めているが、輸出と内需は依然として低迷している。景気刺激策としてインフラプロジェクトへの大規模な投資を計画しているものの、軌道には乗っていない。同国では輸出が国内総生産(GDP)の60%以上を占める。
中国向けは20%減、日本向けは7.5%減となった。商業省は、ゴムを中心とする農産物の輸出価格が41%下落したことが原因だと説明した。
輸入は同13.33%減。市場予想は14.1%減だった。4カ月連続での減少となった。
1月の貿易収支は4億5700万ドルの赤字。市場予想は8億4000万ドルの黒字だった。

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