継続的な輸出へ一歩 千葉県がタイで水産物を試験販売

 海外で県産水産物の販路拡大を図るため、県は6日、タイ・バンコクの業務用日本食材小売店「誠屋」で、県産のサバやイワシ、サンマといった水産物の加工品などの試験販売を始めた。県が海外で水産物のプロモーションを行うのは今回が初めて。

 県によると、試験販売は県漁業協同組合連合会と連携して実施。銚子漁港などで水揚げされたイワシの丸干しや大粒の冷凍アサリなど、約30万円分を販売する。タイでは日本食人気が高まっている上、平成24年の森田知事のトップセールスをきっかけに構築された販路や人脈が活用できることから、県が試験販売の場所に選んだ。

 日本食レストラン関係者などへの販売を想定しており、19日まで店頭でのチラシ配布や試食の提供に加え、産地の知名度や調理方法、商品に対する感想などを聞き取り調査する。県は「水産物の販路拡大や継続的な輸出につなげたい」としている。

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