東南アジア株式=大半が下落、タイは終盤に下げ縮小
[バンコク 6日 ロイター] - 6日の東南アジア株式市場の株価は、世界的な株安の流れに追随し、大半が下落した。バンコク市場のSET指数 は、終盤に国営タイ石油会社(PTT) に安値拾いの買いが入り、小幅安で取引を終えた。
SET指数は取引序盤に付けた3週間ぶりの安値から戻し、0.38%安の1477.58で終了した。
PTTは2.5%高の323バーツと、この日の高値で引けた。原油安による収益見通し悪化を背景に、一時3週間ぶりの安値まで下げる場面があった。
ブローカーらによると、PTTの株価は、タイ・エネルギー省当局者の発言後に反発した。当局者は記者団に対し、エネルギー政策委員会が7日に開く会合で、液化石油ガス(LPG)の工場渡し価格の構造を見直し、コスト増加をより反映させるようにする方針で、これによりPTTが恩恵を受けるだろうと述べた。
エネルギー株の売りに押され、大半の市場が下落した。シンガポール市場のストレーツ・タイムズ指数(STI) は1.39%安の3281.95で終了。マレーシアのクアラルンプール総合指数 は1.15%安の1716.58と、2014年12月19日以来の安値で終わった。
ジャカルタ総合株価指数 の終値は0.98%安の5169.06と、約2週間ぶりの安値を付けた。
証券取引所の報告によると、海外勢の売越額はマレーシア市場が2億2500万マレーシアリンギ(約6330万ドル)、タイ市場が39億7000万バーツ(約1億2060万ドル)だった。
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