東南アジア株式=クアラルンプール反落、マニラ続落
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[バンコク 20日 ロイター] - 20日の東南アジア株式市場では、マレーシア政府が経済成長見通しを引き下げたことや同国の信用格付け引き下げの可能性から、クアラルンプール市場が小反落した。マニラ市場はエネルギー関連株が外国人主導で売られて続落した。
クアラルンプール市場の総合株価指数 は、0.18%安の1750.11で終了。このところ上昇していた政府系電力会社テナガ・ナショナル などが売られ、同指数は前日に付けた3週間ぶり高値から下げた。
マレーシア政府は、石油やガスからの収入の大幅な落ち込みを受けて、2015年の財政赤字が国内総生産(GDP)比で3.2%に拡大するとの見通しを示した。また、経済成長予測を引き下げた。
格付け会社のフィッチ・レーティングスは今年上半期にマレーシアの格付けの見直しを行うと発表。格下げの可能性があるとした。スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は、原油価格の低迷が長引けば、マレーシアの財政再建計画が狂う可能性があると指摘した。
マニラ市場のPSEi指数 は続落し、0.43%安の7452.81で終了。外国人投資家が2億7000万ペソ(約605万ドル)売り越した。エナジー・デベロップメント などエネルギー関連株が投資資金流出で最も打撃を受けた。
その他市場の終値は、シンガポール市場のストレーツ・タイムズ指数 が0.80%高の3334.02、バンコク市場のSET指数 が0.02%安の1535.09、ジャカルタの総合株価指数 が0.27%高の5166.09、ベトナムのVN指数 は0.12%高の572.22。
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