上院選違反でタイ威信党が解党処分か 中央選管が調査 党首「政治的駆け引き」
昨年半ばに実施された、候補者による互選で上院議員200人を選ぶ選挙で、互選で不正の横行した疑いが浮上。中央選挙管理委員会が現在、実態解明の調査を進めている。
この調査では政党関係者からの聞き取りも行われているが、与党第2党・タイ威信党の幹部複数がこのほど、調査で同党関係者の不正関与が判明し同党が解党処分を受ける恐れがあるとの危機感を露わにした。
下院議員選挙では政党から立候補する必要があり、下院議員は政党に所属している必要がある。一方、上院議員と上院選にはそのような縛りはないものの、東北部で影響力を持つ威信党が東北部での互選において水面下で活発に動いていたと報じられていた。
選管の聞き取り対象とされるアヌティン威信党党首(副首相兼内相)は、「中央選管が威信党幹部に聞き取りをしているのは、上院選不正疑惑を政治的駆け引きに利用しようと画策している者が存在するため」との見方を示す。