タイ商務省が発表した貿易収支統計によると、2月の輸出額は前年同期比3.6%増の233憶8490万ドル(8271憶3900万バーツ)で、7カ月連続上昇した。輸入額は同3.2%増の239億3890万ドル。貿易収支は5億5400万ドルの赤字となった。
プラチャーチャート・トゥラキットによると、石油関連製品・金・軍需品を除いた実物部門の輸出額は、同2.3%増加した。
同省のキラティ次官は26日、世界経済の緩やかな回復と、消費者信頼感指数の回復を受け、タイの輸出は引き続き堅調に伸びたと述べた。バンコク・ポストによると、工業製品の輸出は同5.2%増加。コンピューターの輸出は同25%増、農産物は同7.5%増加した。
船舶への攻撃が続く紅海危機の軽微な影響があるものの、欧州とサウジアラビア向けの輸出は拡大が続いた。
輸入は、国内消費と輸出向け生産に必要な資本財や機械分が増加した。
1~2月の輸出額は、前年同期比6.7%増の460億3470万ドル。石油製品や金、軍需品を除いた実物部門は、同5.6%増。輸入額は同2.9%増の493憶4660万ドル。貿易収支は33億1190万ドルの赤字となった。
第2四半期(4~6月)の輸出は、昨年に比べ困難な状況にあるが、最終的には拡大する見通し。2024年の輸出動向については、目標の1~2%増を達成する見込み。