在タイ日本大使館によると、日本政府は、タイ北部ターク県メソト総合病院向けに、308万8700バーツを供与した。老朽化した移動診療車に代え、新たに2台を整備する。
支援は、草の根・人間の安全保障無償資金協力によるもの。同病院と連携して医療支援に取り組んでいる国際NGO「ワールドビジョン・タイランド」を通して供与した。
2月28日に同県メソト郡メソト総合病院で引渡式典があり、同県公衆衛生副部長のプリチャット・インランサン氏や、メソト総合病院長のロメート・ウォーンウィライラット氏、ワールドビジョン・タイランドや在タイ日本国大使館の関係者らが出席した。
ターク県は南北約540キロメートルをミャンマー国境に接し、国境沿いのメソト郡には、ミャンマーからの移民労働者や、ミャンマー国内の紛争や抑圧から逃れてきた避難民などが生活している。
メソト総合病院は、移民や避難民に対して低額・無料で基本的医療を提供。ワールドビジョン・タイランドと共同で、山間に点在するコミュニティーに移動診療サービスを実施している。