29日正午ごろ、タイ中部ナコーンナーヨック県ムアンナコンナーヨック郡にあるカオレム山で火災が発生したと通報があった。急峻な山岳地帯で消防活動は難航し、森林火災は広範囲に拡大。消防士らが防火帯を作るなど、現在も消火活動が続いている。カオソッド・オンラインなどタイ各紙が伝えた。
地域の広報活動をしているFacebookページ「ที่นี่ “นครนายก”」は、森林火災がタベーク山へ広がりつつあると報告。タベーク山は複数の山と繋がっており、延焼するとさらに制御が難しくなるという。またタベーク山は数年のあいだ森林火災が発生していないため、火災の燃料になり得る素材が多いと指摘。野生動物たちも逃げ始めているという。
ザ・ネイション(電子版)によると、同県知事は30日朝、プラーチーンブリー災害防止軽減センターにロシア製のKA-32ヘリコプターの派遣と水の投棄を要請。同センターから消防車や給水車が出動して消火活動に当たっている。また地域住民に対し、煙の吸入に注意して屋外で長時間過ごさないよう警告した。
報道によると、火災は28日夜、カオヤイ国立公園で夏の嵐の落雷により発生した可能性があるという。