日産、ルノーとの連合解消を準備 ゴーン被告逃亡で加速=FT

日産、ルノーとの連合解消を準備 ゴーン被告逃亡で加速=FT
英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は13日、日産自動車が仏自動車大手ルノーとの企業連合解消を想定した緊急対策を準備していると伝えた。仏ランスで昨年7月撮影(2020年 ロイター/CHRISTIAN HARTMANN)
[パリ/東京 13日 ロイター] - 英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は13日、日産自動車<7201.T>が仏自動車大手ルノーとの企業連合解消を想定した緊急対策を準備していると伝えた。
FTが複数の関係筋の話として報じたところでは、技術・生産部門の完全な分離や日産取締役会の変更などが検討されている。日産前会長のカルロス・ゴーン被告が日本からレバノンに逃亡した昨年末以降、こうした検討が加速しているという。
ルノーの株価はこの日、一時3%超下落して6年ぶりの安値を記録。ゴーン被告の逃亡が日産との亀裂を深め、20年来にわたる企業連合の解消につながると懸念が強まっている。
エバーコアISIのアナリストは顧客リポートで「両社の関係、そして連合は壊れており、修復不能とみられる」と指摘。同社はルノー株の投資判断を「アンダーパフォーム」としている。
ルノーはコメントに応じず、日産からはコメントを得られていない。

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