ソフトバンクG、印再生エネ合弁の過半数株売却で交渉=インド紙

ソフトバンクG、印再生エネ合弁の過半数株売却で交渉=インド紙
 1月9日 ソフトバンク・グループは、インドの再生エネルギー合弁会社SBGクリーンテクの過半数株式の売却を目指して交渉している。写真はソフトバンクGのロゴマーク。2017年7月撮影(2020年 ロイター/Issei Kato/File Photo)
[ベンガルール 9日 ロイター] - ソフトバンク・グループ<9984.T>は、インドの再生エネルギー合弁会社SBGクリーンテクの過半数株式の売却を目指して交渉している。さまざまな分野で投資事業の不振が続くなか、手元資金を増やすことが狙い。インド紙エコノミック・タイムズ(電子版)が9日、関係筋の話として報じた。
同紙によると、ソフトバンクは極東および湾岸地域の政府系ファンド(SWF)や年金基金と協議したほか、複数の米シリコンバレーのIT大手とも接触した。
ソフトバンクはSBGクリーンテクの保有株70%をすべて売却することから、過半数株式の売却まで複数の選択肢を検討しているという。
ただ、ソフトバンクのグローバルエネルギー事業部門のラマン・ナンダ最高経営責任者(CEO)は、インドの再生可能エネルギー事業からの撤退に関するいかなる計画も否定。ロイターに宛てた電子メールで「事業戦略の一環として、われわれは戦略投資を含め、外部資本の調達に向けたあらゆる選択肢を折に触れて見直している」としたうえで、「同事業からの撤退計画は全くない」と説明した。
エコノミック・タイムズは、ソフトバンクが世界各国の再生可能エネルギー事業(7ギガワット規模)を完了するため、15億─20億ドルを出資できる提携先を探していると伝えている。
SBGクリーンテクは、ソフトバンクとインドの複合企業バーティ・エンタープライゼズ、台湾の電子機器受託製造大手の鴻海科技集団(フォックスコン・テクノロジー・グループ)による合弁会社。
*内容を追加しました。

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